前歯が出ているので引っ込めたい

矯正を専門とする歯科医師が治療すると、歯並びも、かみ合わせも、そして横顔や表情までもがここまで美しくなります。

最初に紹介するのは、「前歯が出ているので引っ込めたい」と来院したケースです。唇に力を入れないと口が閉じられず、口元が前に飛び出してしまっています。

治療としては、上の前歯がかなり前方に出ていたので、両脇の歯を一本ずつ抜歯し、そのスペースを利用して前歯をうしろにさげる治療を行いました。また、下の前歯から脇の歯にかけてがかなりデコボコのため、下の両脇の歯も一本ずつ抜歯。さらに、上下左右の親知らずの並ぶ場所が全くなく、前方に倒れて完全に埋まっていたために、親知らずは四本とも抜歯。合計八本の抜歯になりました。大人の矯正ではときどき見られるのですが、このケースは歯の動きが極端に悪く、治療期聞が通常より長い三年六か月もかかっています。特に、犬歯をうしろにさげるのに、二年近くもかかりました。

このように、歯の動きが悪いケースでは、歯に加える力をより慎重に、ていねいにコントロールしていかなくてはなりません。そういう意味では、難しい矯正治療のケースといえるでしょう。 成長期(10)の治療であれば、ここまで歯の動きが悪いことは、通常まずありません。この女性がもし12歳前後で矯正していれば、もう少し短期間で治療できたでしょう。そういう意味でも、一般的には大人になってからの矯正治療より、10代の成長期のほうが治療期間は短くて済むことがほとんどです。下あごが後退した顔立ちの場合は、オトガイ(下あごの先端部分)の骨の修正手術(オトガイ形成術)をすることもできます。

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