学校歯科医

むし歯の数を数える。 DMFを調べる。 Dは未処置むし歯、 Mは 抜けた歯(喪失歯)、 Fは処置ずみむし歯のことである。それから歯列の具合を調べる。異常があると、 「受診のすすめ」とか「治療の勧告」とかいった紙きれを発行。それが学校から生徒に渡される。その子は学校歯科医が診断した悪い歯を歯医者で治療してもらい、署名捺印したお墨つきを学校に提出して 一件落着ということになる。聞くところによれば、学校歯科医の報酬は一回につき10万円あまりとの ことである。

小学生は乳歯から永久歯への過渡期で、どんな子どもでも自分の口のなかが変化と成長をとげつつあることを実感できる。予防のためのカリキュラムをつくった。 学年に応じ、クラス別にブラッシングの仕方、おやつの選び方、むし歯や歯周病のなりたち、予防の仕 方、健康と食生活などにわたっている。衛生士が30分前後、マンツーマン方式で指導していった。 検診の前、三日間の食事調査を欠かさない。過去の記録や写真も加え、歯そのもののチェックととも に総合的に判断する。

生徒はむし歯予防の知識を生かし、たんなるブラッシングだけでなく、歯を強める効果のあるフッ素 入りハミガキを使い、洗口剤でつがいをした。家庭や学校が積極的に協力した。

歯が痛い、歯ぐきが腫れあがったなどと駆けこんでくるのではない。予防のための患者だ。ページをめくると、前半はむし歯や歯周病について、最新の歯学知識にもとづいた説明がきわめて平易に、カラフルなイラストを添えてなされる。注意深く読めば目から鱗が落ちる 思いがするにちがいない内容だ。そして後半は、患者の口腔内写真と歯のレントゲン写真をはじめ、テ ストや診察をしたときのデータや状態がグラフや表や説明文で記載され、自分の歯の健康度がひと目で わかる。