カネボウ化粧品

業界第2位のカネボウは、2004年に新しくカネボウ化粧品として再スタートを切りました。2003年には、花王と共同出資会社を設立する案や花王へ化粧品事業を完全売却する話が持ち上がったものの、交渉が難航を極め、結局カネボウは2004年に入り、産業再生機構の支援を要請しました。

もっとも、カネボウの化粧品事業の調子は決して不振というわけではありませんでした。資産規模では約4000億円を超え、「優良」といえる財務状況を維持していました。不調だったのは、繊維部門をはじめとする他の部門であり、それが経営の足を引っ張っていたのです。

カネボウの化粧品には、化粧品専門店専用ブランドとしては売上1位を誇る「トワニー」のほか、マスターゲットの「テステイモ」「レビュー」など好調ブランドがいくつもあり、イメージ戦略や商品開発においては優れた手腕を展開していたのです。

カネボウは最終的に花王を中心とする連合体によって、資金が投じられました。それによって化粧品業界の勢力図は大きく変貌することになりました。

海外戦略については、すでにヨーロッパ、アジアなどで全49カ国に進出済みです。79年に欧米からスタートした海外事業は着実に成長しています。99年に北米市場に関する会社を設立し、2000年にニューヨークの高級百貨店に出店しました。欧州とアジアで20年展開してきたノウハウを北米に導入したのです。